こんにちは、ハイスキルなエンジニアのプレミアム転職サービス Findyとフリーランス・副業エンジニア向け 単価保証型の案件紹介サービス Findy Freelanceを運営する Findy CTO の佐藤(@ma3tk) です。
最近、Findy では4人目のフルタイムメンバーがジョインし、フリーランス・副業等の方合わせて15名以上に増え、毎日がとても刺激的です!
そんなタイミングで、先日メンバーで「Findy って社会対してどういうことをやっていきたいんだろう?」というテーマで合宿して、「将来の会社のあり方」や「我々が社会、世界に提供したいこと」について議論し合いました。
「働く個人の価値を見える化し、個人がもっと自由に働ける社会」
合宿の後に Findy で出てきた一つの答えが「働く個人の価値を見える化し、個人がもっと自由に働ける社会」でした。
政府が「働き方改革」を進める中で企業の中でオフィスに通ってフルタイムで働くだけではなく「リモートワーク」や「フリーランス」など新しい働き方に対する議論が活発化しています。そんな「個人の時代」こそ、個人が「働く」をもっと自由に、そしてその結果個人がもっと輝ける時代がくると思ってます。
その時代づくりの第一歩として Findy では「機械学習や自然言語処理を用いて、個人の経験やスキルなどを見える化するアルゴリズムを開発する」に挑戦しています。現在は、Findy は IT/Web エンジニアの GitHub アカウントのオープンデータを解析するアルゴリズムを開発しており、「エンジニアの価値や信頼」の見える化/偏差値化、また同様に企業の求人票を解析しており、企業の魅力の見える化/偏差値化をしています。
既にリリースしている「ハイスキルなエンジニアのための転職サービス Findy」や「フリーランス・副業エンジニア向け単価保証型の案件紹介サービス Findy Freelance」を作ってきました。
これらのサービスではエンジニアのスキルを見える化するために「スキル偏差値」という新しい指標を作っています。
サービスリリース後に200人以上の Findy / Findy Freelance のユーザの方に会う中で多くのフィードバックをいただきました。例えば新卒の方からはこれまでは学歴/英数国理社の偏差値が重視されていた就職活動だったけれども、Findy でスキル偏差値があることにより、今までオファーをもらうことができなかった企業からオファーがあったという声も聞きました。或いは、Findy の「スキル偏差値」を今後のフリーランスの単価交渉などに活用したいという声もいただきました。
まさに Findy の「スキル偏差値」が「働く個人の価値を見える化し、個人がもっと自由に働ける社会」を実現する第一歩として大きな可能性を秘めていることが分かってきました。
去年の5月に「スキル偏差値」をリリースしてからユーザから様々なフィードバックをいただき改善を繰り返しています。まだまだスキル偏差値は不十分なところがあるので今後も改善を進めていきます。
Findy のエンジニアスキル偏差値とエンジニアの年収が相関
Findy では、ユーザの方に入力していただいた情報と「スキル偏差値」の関係性などを分析を行っています。
今回は年収を入力頂いているエンジニアユーザと「スキル偏差値」の関係を分析しました。
「年収レンジと平均 Findy スキル偏差値のグラフ」
(n=399人)
上記は分析結果をグラフに図示したものです。Findyでいろいろなデータをとってきて分析していますが、上記のグラフを見てわかるようにこのスキル偏差値と年収が相関することがわかったのです。(これはグラフ化してみて本当に驚きですぐさまメンバーに共有しましたw)
具体的にこのグラフから年収に対するスキル偏差値のデータがわかります。また、逆を介せばエンジニアユーザに任意で入れてもらった情報のため、(あくまで1つの傾向ではありますが、)スキル偏差値にある一定の精度が出てきたと言うことが言えるかと思います。
※なお、「スキル偏差値」はあくまで GitHub の解析をベースにしているため、年収については偏差値の算出アルゴリズムには含まれておりません。
Findy の今後について
Findy では、Findy のフリーランス・副業版 Findy Freelance を2月の中旬にリリースしました。
Findy Freelance の特徴として Findy Freelance で単価が保障されたフリーランス・副業案件を探すことができます。また、スキル偏差値が決まると案件単価が決まるので、自分の適正の市場価値を証明することができます。スキル偏差値を OSS へのコミット等により頑張ってあげることによって自分の単価も上がっていくといういうところを魅力としています。
これは、スキル偏差値と年収が相関しているからできるサービスになっています。 このスキル偏差値をもとに今後は Findy は「働く個人の価値を見える化し、個人がもっと自由に働ける社会」を作りたいと思っています。将来はこれらを始めとするアルゴリズムをベースに個人の信用を担保する基盤づくりを進めていこうと思っています。
相関しているからと言ってこれで終わりではありません。まだまだ発展途上の指標ではありますが、複数の観点や使っていただけるユーザの皆様のフィードバックを多数取り入れ改善を繰り返し、多くの方に納得いただける指標・サービスを目指して日々改善を進めていきたいと思っています。まだまだ自分たちとしても納得しきれていない箇所やもう少し精度が上げられそうな箇所がいくつもあるのは十分承知しています。
読んで頂きありがとうございました! 宜しければ、エンジニアの皆様はFindyでご自身のスキル偏差値を測定してみてください。
[正社員の方]
ハイスキルなエンジニアのプレミアム転職サービス Findy
[フリーランスの方]
フリーランス・副業エンジニア向けの単価保証型の案件紹介サービス Findy Freelance
また、Findyでは年齢や勤務形態を問わず、様々な働き方で採用をしています。興味のある方は、こちらからご応募どうぞ!
東京大学 情報理工学系研究科 創造情報学専攻(*)卒業後、グリーに入社し、フルスタックエンジニアとして勤務する。2016年6月にファインディ立上げに伴い取締役CTO就任。
*大学院では、稲葉真理研究室に所属。過去10年分の論文に対し論文間の類似度を、自然言語処理やデータマイニングにより内容の解析を定量的・定性的に行うことで算出する論文を執筆。