こんにちは、 @ma3tk です。
昨日から、エンジニア界隈では Google I/O 2017 の話題でが盛り上がっていますね。昨日は特に、 Kotlin が Google 公式の Android 開発言語として採用されたニュースが非常に大きかったですね。
Findy(ファインディ) では日々いろいろな種類の求人をチェックしていますが、いい機会なので Kotlin の求人について調べてみることにしました!
しかし、「いきなりなんのこっちゃ」という方もいると思うので、少し Google I/O と Kotlin について簡単におさらいしてみたいと思います。
目次
はじめに Google I/O 2017 とは?
Google I/O とは、Google が主催する開発者向けカンファレンスの名称です。2008年からスタートし、今年で10回目の開催のようです。
アメリカのサンフランシスコで行われてきており、去年から ショアライン アンフィシアター というイベント施設で開催されています。
内容的には開発者がディスカッションしたり、Google が新製品・新情報を発表したりする事が多く、年に一度のお祭のようなものになっていますね。
ストリーミングでの中継も行っているようなので、英語に自信のある方は是非見てみるといいのではないでしょうか。
また、ツイッターでも #io17jp というハッシュタグを追ってみると盛況ぶりがわかりますね!自分も機会があれば行ってみたい!
Kotlin について
簡単に Kotlin について紹介してみます。
Kotlin はプログラミング開発言語の一つで、 JetBrains 社のエンジニアが 2011年に開発した言語です。
静的型付けの言語で、Java とも 100% 互換でき、Google 社でも利用されているらしいですね。
そして昨日の Google I/O の発表で、 Kotlin が Google 公式の Android 開発言語として採用されました。
Kotlin 自体すぐに導入しやすく、言語としても非常に簡潔にわかりやすさがあります。Swift にも似たような形で書くことができるので、今後様々な企業で Kotlin の採用/利用が進んでいくのではないでしょうか。
さらに詳しい情報は公式サイトへどうぞ。
Kotlin の求人はどんなものがあるの?
さて、 Findy(ファインディ)では、 Kotlin の求人がどういうふうに書かれているか気になったので少し調べてみました。
Kotlin というワードが出てくる求人はここ最近多くなってきてるのですが、本記事では 3求人ほど紹介してみたいと思います。なお、各社様の採用サイトより抜粋いたしております。
Android アプリエンジニア(開発基盤) – クックパッド株式会社
https://recruit.cookpad.com/jobs/career_recruitment/android-dev-infra-engineer/ より一部抜粋
職務内容
– 開発環境のメンテナンス、およびそのサポート
– サービス開発チームのサポート(設計・ソースコードのレビュー、アドバイス等)
– CI環境の運用・改善、自動テストの高速化
– 開発ツール、利用ライブラリの更新
– 社内向けライブラリの開発(OSS含む)
– アプリのリリース作業、その効率化必要なスキルや経験
– Android向けモバイルアプリケーションの開発経験
– OSSを公開、またはコントリビュートした経験
– Android SDKに関する深い知識
– GitHubを利用した開発経験歓迎するスキルや経験
– 大規模なアクティブユーザー数を持つアプリの開発・運用経験
– 必要に応じてSDKやライブラリのソースコードを調べ問題解決を行う知識・経験
– Java、Kotlin に関する深い知識・経験
– クライアントとサーバの両方の性質を理解し、適切に処理や機能の分担・設計を行う知識・経験
– Ruby などのスクリプト言語を用いてアプリ開発のサポートツール開発を行う知識・経験
– アプリのパフォーマンス最適化についての知識・経験
Androidアプリエンジニア – Sansan株式会社
https://hrmos.co/pages/sansan/jobs/1000020 より一部抜粋
仕事内容
自社サービスである法人向け名刺管理サービス「Sansan」
または個人向け名刺アプリ「Eight」の Android アプリ開発をお任せします。
・当社サービス (Sansan/Eight) のスマートフォンアプリ開発
・開発プロセス全般 (外部仕様策定、アーキテクチャ設計、実装、テスト、運用保守など)
・新機能や機能改善の提案、実現性調査
・プロダクトオーナーやデザイナーとの仕様や UI/UX の検討
・アプリを成長させるための施策の発案・実施【必須】
・Javaを用いた、Androidでのネイティブアプリケーション開発経験
・Git などのバージョン管理システムの利用経験【尚可】
・Kotlinの使用経験または興味のある方(EightのAndroid開発で使用)
・要件定義や外部仕様設計、運用や保守などコーディング以外の開発プロセスの経験
・スクラムなどのアジャイル開発の経験
・Pull Request ベースの開発フローの経験
グローバルアプリエンジニア(Android) – Retty株式会社
https://hrmos.co/pages/915429488026730497/jobs/0000015 より一部抜粋
仕事内容
世界展開するRettyのアプリの開発・機能追加必須要件
・Androidアプリの開発経験:3年以上
・チームでの開発経験:3年以上
・Android(Java)以外の言語での開発経験3年以上歓迎要件
・Java,Kotlin,Python,PHPの開発経験
・AWSサービスを含む、Rettyの開発環境に類する技術に対する理解
・スクラムマスターの経験
・開発したアプリケーションを世界2カ国以上で公開した経験
一部抜粋にはなるため、詳細は各求人ページをご覧ください。
Kotlin の求人からわかること
今回色々調べていてわかったことをまとめてみます。
歓迎条件として書かれているケースが大半
Kotlin は発表されて6年です。 Kotlin 自体プロジェクトでゴリゴリ書いて運用しているケースなんかもちろん少ないと思いますし、言語自体は知っているけど環境作ったことがない人が多いからこそ Kotlin はまだ歓迎条件にしか入らないのでしょうね。
先程説明したとおり、Kotlin は簡潔にわかりやすく書くことが出来るので、全体的に「会社では使っているが入ってから覚えてもらえばいい」というくらいの扱いになっているのではないかと推測されます。
スピード感があるプロジェクトや企業での採用が多い
どの求人を見ていても、「スピード感のある開発ができるチーム」だとか、「スピード感のあるスタートアップ企業」、または「新規事業の求人」であるケースが多いように感じます。実際、それらの求人票自体に「スピード」というワードが多数出現しています。
Kotlin は Java との互換性が 100% ということもあり、早いうちに Kotlin にプログラムを全体で置き換えられたり、新規の Android 開発案件で採用されていると推測されます。
技術力に定評のある企業での採用が多い
その他にも、「技術力に定評のある企業」で Kotlin が採用されているように思います。特に新しい技術を検証した上で技術的な挑戦をされているのではないでしょうか。
技術的な面で言うと、 Kotlin は、 Nullable な変数かを明示的に宣言できること、 val と var による再代入の可否がはっきりすることなどから Java で記述するよりもアプリケーションとしてバグの生まれにくい安全な言語である側面を考慮して各社で採用されているのではないでしょうか。
まとめ
本日は Kotlin に関する求人を調べてみました。
最近だとスピード感のある企業や技術力のある企業が主に使っているように見受けられますが、 Google が公式の Android 開発言語として採用したことで、今後より多くの企業での Kotlin 置き換え・採用が進むのではないでしょうか。
読んで頂きありがとうございました! 宜しければ、エンジニアの皆様はFindyでご自身のスキル偏差値を測定してみてください。
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東京大学 情報理工学系研究科 創造情報学専攻(*)卒業後、グリーに入社し、フルスタックエンジニアとして勤務する。2016年6月にファインディ立上げに伴い取締役CTO就任。
*大学院では、稲葉真理研究室に所属。過去10年分の論文に対し論文間の類似度を、自然言語処理やデータマイニングにより内容の解析を定量的・定性的に行うことで算出する論文を執筆。